新年 1月、役所の仕事はじめの日に思い出される人がいます。
ホームレスだったAさん
国道16号線と夢大通りの交差点のところで、周りの雑草をきれいに刈り取り、清掃していました。お昼時には、食事をそこでしていたので、通りがかりの人にも目についてきたようです。
全く知らない方が、メールで、「Aさんを何とかしてあげてください、みんな話題にしています、よろしくお願いします」と。
私も高齢のこの方に、何度か「生活保護」の話もして進めてきましたが、Aさんは
「俺はこの暮らしがいい」と、説得しきれません。
通るたびに顔を合わせれば、いろんな話をしてきましたが、無口な方でしたので、
詳しいことはわかりませんでした。
「いつでも声かけてね」とだけ、伝えました。
12月28日、Aさんが、「議員さん、福祉のお世話になろうと思う」と声をかけてきました。
すぐ、役所に向かいました。Aさんの全財産の荷物とともに。
申請、そして、知り合いの大家さんの物件の空き部屋に入れることになり、
ホットしました。
その年、年末、正月は雪が降りました。
Aさんが路上でなく、部屋で過ごせる、お布団で寝れる、よかったと思いました。
役所の仕事はじめの日、Aさんを訪ねたら、いない!
荷物はすべておいたまま。ドアは鍵もかけず、あいたまま
異変を感じ、
すぐに役所にいったのですが、消息不明、連絡つかず、
事件?事故?
それとも、アパートの1部屋での生活はやっぱり性に合わない?
私がしたことは、Aさんにとっては、よかったこと?そうではなかったかもしれないのかな、自問しましたが、もはや永遠に回答はない・・・
その時の年齢からみても、もう元気でいられるとは思えませんが、
正月になると時にふっと思い出す、心に残ったままの方です。