午後1時半~4時まで市民会館で、精神保健福祉普及啓発講演会として、行われました。会場いっぱいの人です。
講師は、風間美千代氏ほか「多摩草むらの会」メンバーさん3名です。
風間氏はNPO法人 「多摩草むらの会」代表理事。
草むらの会は、心の病を抱えた者が安心して自立した生活ができるよう
12か所の事業所を運営し展開。
「多摩草むらの会」は、日本で一番大切にしたい会社大賞やリリー賞など数多くの賞を受けている事業体だそうです。(当日レジュメ、講師紹介から)
風間氏のご子息が心の病にかかり、息子さんとの体験のなかから、
「心の病をもっている人が安心して話せる居場所に必要性を痛感し、草むら(居場所)を作り、「心の病を抱えた者が自分らしく地域で暮らすこと」を目指して事業所運営をしてきた、との実体験を通してのお話しは引き込まれるような、深い、そして静かな、しみいるような、そして明るい希望につながるようなお話しでした。
途中障がい者、小さなときから自分の病気を自分で自覚もできず、、回りの理解も得られず、いじめや虐待など苦しい思いをぐぐりぬけて当事者の方3人のお話しも初めて聞くことで、とても感動しました。
うつ、躁鬱など、死ぬことばかり
考えていた自分を乗り越えてこられ、病と共に生きる
生きること、そのことがどんなにかけがえのないことか、
そして、障がい者のかたも働きたい、自分の存在が
人にも認められる、誰かの役に立ちたい、
大切な存在と思ってもらえることが
どんなに大切か、
このような病を持った人に一番いけないことは
「孤独」だそうです。
自分を「受け入れる」
人と自分の違いを「受け入れる」
自分の病を徹底的に知ること
薬を良く知ること、
自分を知ることが当事者には必要だと。
相談の時、とりあえず、
「大丈夫」
「負けないから」と
そして、
「笑顔を絶やさないこと」
「否定しない」
「アドバイスしすぎない」などなど。
心に残る言葉をたくさんいただきました。
私たち議員は市民の方の生活相談をたくさん受けます。
生活困窮で生活保護に一緒に相談にいくこともあります。
しかし、心の病をもっている人は生活の目途は
たっても、その後、自立してしるかしら、
しっかりと地域で自分らしく生きているかしら、
大丈夫かしら、と思ってもきめ細かく
付き合い、相談に乗ってあげられることは少ない
これまで受けてきた心に病を持った方たちのことが
心に残っていたので、今日の講演会にいきました。
目から鱗の思いをしました。
「共に」生きること、
知ることから始まるのかもしれません。