本日午後1時半から、和光大学ポプリホール鶴川で行われた講演会に参加しました。
講演は「エネルギー問題としてのリニア新幹線」、講師は阿部修治さん、産業技術総合研究所、評価部、研究所全体の立場からということではなく、個人としての考えと、断っての講演が行われました。
町田市では始めての講演会、学習会とのことですが、会場満席でした。〔少々小さ目の会場でしたが、駅から徒歩5分程度の市の施設、環境がとてもグッド。
川村教授、橋山禮治郞氏、懸樋哲夫氏などからもお話しがありました。
1部の物理学者、阿部修治氏の講演は、少々、難解、というか、電力をどれだけ消費するか、リニアのエネルギー消費量、走行抵抗の要因、機械抵抗、空気抵抗、磁気抵抗、等・・物理学的専門的で???
(このあたり、午前中の活動の疲れと相まって、うとうと.物理、苦手だったし・・。)
何故、リニアがエネルギー損失が大きいか、その理由・・(これは面白そう)
・リニアの車上コイルと地上コイルの関係(超電導コイルは車体連結部の台車に装備します。っ車内の真ん中当たりに座るのがよろしい、と)
地上推進コイルのセクションは、約1000m、この1セクション単位で電流をON,OFFしていく、それで、どうも電気損失が多いよう。
この辺大事そうですが、すっと理解できない。
以下は、阿部修治氏、「エネルギー問題としてのリニア新幹線」(科学、岩波書店 201 Vo183号〔同社、許諾により、公開・・とあります)ので要約引用します。
「リニアモーターは一般に回転モーターより効率が悪い。」
「リニアの採用している地上1次コイル推進方式では、電流を流すセクションを列車の進行に伴って切り替えてゆくが、同時に3セクションに通電する必要があり、かつ、セクションの長さは列車長の2倍より長くなければならない。」
(ここですね、一定に幅を持って、通電しなければならない、わけですね)
3セクションには、約3400個の推進コイルがある!(これ、これJR東海は説明会で会社のノウハウなので、答えられない!と言っていた)3400個の内、列車の超電導磁石に対向して力を発生しているのは各瞬間に200個程度に過ぎない!」
(エッツ、3400個のうち、200個?)(なに、これ、こんなロス、って・・・)
「つまり94%のコイルはムダに磁場を発生していることになる。」
「以上。JRリニアの消費電力は新幹線の4~5倍」
阿部氏はきっぱり、「リニアは時代遅れ」「時代の流れに逆行」
私は、コイルの耐久性について、質問しました。以前、本でずいぶん短期間なので、驚いたことがあるので、念のため。
阿部氏は、20年から30年くらい?かな、と。
でも、力と熱のかかりかたも山梨実験線の長さとは全然違うので、コイルの耐用性も「不明」。「必ずしも確立していない」と。
コイルは部分的修理という形になるだろうと。しかし、1セクションごとになるのではと。
素人は素朴ないろんな疑問がわいてくるもので、「聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」の心境で、質問しましたが、阿部氏から、「科学」のこの部分の記事の冊子を頂きました!
感謝!
会場内からの質疑、意見が次々あがりました。
連絡会の役員の発言の中で、麻生内の町会からネットワークの会に説明に来て欲しいとの話しがあり、真剣に質疑、けんけんがくがくの意見交換があり、結論として、自治会として、署名運動をし、意志表示していこうとなったそうです。
すごいです。
JR東海の意見見解書がでて、今後のスケジュールからいっても急がなければなりませんが、自分たちの問題、しっかり学んで、議論して行動する、町田の住民の皆さんの力はすごいな、と思いました。
相模原市内は車両基地、中間駅、変電施設等、重要な施設鴟尾が行われるのですから、もっと危機感をもって臨まなければ、と思いました