2014/09/24

生きるー吉野 弘 詩集より

課題が山盛りで、煮詰まると、ふっと、気分転換。

気力充電を。吉野 弘 の詩集 「生きる」から



奈々子に



赤い林檎の頬をして

眠っている 奈々子。

 

お前のお母さんの頬の赤さは

そっくり

奈々子の頬にいってしまって

ひところのお母さんの

つややかな頬は少し青ざめた

お父さんにも ちょっと

酸っぱい思いがふえた。

 

唐突だが

奈々子

お父さんは お前に

多くを期待しないだろう。

ひとが

ほかからの期待に応えようとして

どんなに

自分を駄目にしてしまうか

お父さんは はっきり

知ってしまったから。

 

お父さんが

お前にあげたいものは

健康と自分を愛する心だ。

 

ひとが

ひとでなくなるのは

自分を愛することをやめるときだ。

自分を愛することをやめるとき

ひとは

他人を愛することをやめ

世界を見失ってしまう

 

自分があるとき

他人があり

世界がある。

 

お父さんにも

お母さんにも

酸っぱい苦労がふえた。

苦労は

今は

お前にあげられない。

 

お前にあげたいものは

香りのよい健康と

かちとるにむずかしく

はぐぐむにむずかしい

自分を愛する心だ。



んーーー

詩の言葉が静かにしみる

特に最後の詩的な言葉。

んーーー



お前にあげたいものは

香りのよい健康と

かちとるにむずかしく

はぐぐむにむずかしい

自分を愛する心だ。



そういえば、高校生の頃、さかんに太宰治とか、中原中也とか、浸っていました。

今では自分でも信じられないけど、哲学書、実存哲学 サルトルとか、ニーチェとか読みふけっていました。

高校は進学校でしたが、大学進学しないコースを選び、一人、読みふけっていた。時間はたっぷりあったし。

早く自立したくて就職したけど、4月に就職し、12月には離職して、大学入学準備は独習での受験勉強

いろいろ、あるな。私の人生も。

確かに、自分を見失なわないこと、自分を愛すること・・結構大変なことです。



わー、忙しいのに・・・切り替え、切り替え・・・ヨッシ!